胡麻の自由な発想

だいだい 「代々」続くように、という家運がよくなることへの祈り。
くしき かきが長命の木だから。 かちぐり 「勝ち」に通じるので、お正月のほか、出産や出陣のときに用いた。
梅干 しわを老人のしわに見立てて長寿への祈り。 とろろ 長いひげ根が出るので、老人のひげに見立てた。
昆布 よろこぶ、ともじるのは結納や結婚式などに使われるからご存じだろう。 また昆布は広 布ともいうので、名や運が「広がる」という。
またえびすめともいうので「福が授かる」という。 ほんだわら 穂俵というもとの名でもわかるように、実が米俵の形に似ているところと、「穂」といい「俵」といい、豊作に通じるとした。
里芋 子芋つくので子供たくさん生まれるようにとの願い。 バイ 「倍」に通じるので金運への願い。
田作り(ごまめ)かたくちいわしの干物。 昔、田の肥料とした。
豊作への願いから。 生蛸俵の形に似ているので俵子とも呼び、豊作への祈り。
タニシ身の形が生コに似ているからという。 数の子多産への願い。

また平安時代から元日にかたいものを食べて歯の根を固め、健康長寿を祈る「歯固め」という行事があり、かちぐり、かやの実、するめ、昆布など使われた。
今も歯固めをする地方が残っている。 歯の治療も思うにまかせなかった昔、歯の悪いことはすぐ健康にひびいたからであろう。
こうした豊作、多産、長命などへの祈りも、米が余り、産児制限推奨され、また食生活の向上や医術の発達などで寿命が20年も伸びた今日、あまりぴんとこないそんな文明の見返りとして公害や人口問題が私たちの生活を脅かしつつある。 せかせかと忙しい1年のせめて3日間ぐらい、スモッグの晴れた空の下で、昔の人の素朴な祈りや願いに耳を傾けておせちを食べるのも、お正月の楽しさの1つだろうか。
アメリカやヨーロッパの家庭に招かれて行ってみると、たいてい手作りのジャムやママレドやク″キなどを食べさせられる。 「おいしいわ」「どうやって作ったの?」などと、女性たちの間で、ひとしきり話題になる。
そんなときの女性たちは国境もことばの不便もこえて楽しそうだ。 クリスマスや誕生日のケキも自分で作るのが普通のようだ。
パイ、パン、ソース類、くだものの砂糖漬け、ピクルスなど、なんでも作る。 ワインを作る人もある。

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